中性脂肪の分布
あなたはどこに当てはまる?
特定健診での中性脂肪の分布
平成29年度(2017年度)に実施した特定健診(※)の検査項目「中性脂肪」の性別年齢階層別分布をグラフに起こしました(1)。150mg/dL以上の割合は男性で約28%、女性では約12%でした。年代別の分布は図をご参照ください(図1, 2)。
図1:脂質代謝改善薬非使用の男性の中性脂肪の分布(平成29年度の特定健診の結果より作図)
図2:脂質代謝改善薬非使用の女性の中性脂肪の分布(平成29年度の特定健診の結果より作図)
※:特定健診は日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のため、40歳から74歳を対象にメタボリックシンドロームに着目した健康診断です。ちなみに同年度の特定健診受診率は全国で約53%でした(2)。
人間ドックでの中性脂肪の分布
2014年度に人間ドックを受診した約146万人(20歳以上90歳未満)のデータによると(3)、脂質を下げる薬を飲んでない受診者のうち、中性脂肪が150mg/dL以上の割合は男性の約25%、女性の約7%でした。
200mg/dL以上の割合に限定すると男性は約12%、女性は約2.4%が該当していました。
年代別は図の通りです(図3, 4)。
図3:脂質代謝改善薬非使用の男性の中性脂肪の分布(参考文献3の表21-2より作図)
図4:脂質代謝改善薬非使用の女性の中性脂肪の分布(参考文献3の表22-2より作図)
中性脂肪高値は当たり前じゃないかも
特定健診で見ても人間ドックで見ても「中性脂肪が150mg/dL以上」はそんなに当たり前のことではなさそうです。200mg/dL以上に絞るともっと当たり前ではなさそうです。
中性脂肪の値が高い状態が続くと、動脈硬化や糖尿病を引き寄せる可能性があります。検査値の横にHや*が着いていたら、新しい生活習慣を取り入れてみませんか。