食べたものを記録したら中性脂肪は下げられる
食べた物を記録するためにアプリを活用
騙されたと思って、1日だけ口に入れた物を全て記録してみてください。「食事管理アプリ」を使うと簡単にエネルギー計算もできます。
そうすると栄養素の過不足が見えてくると思います。
アプリの一例です。アプリ内のサービスの一部は有料ですが、大体無料で使えます(※)。
食べた物を記録して
総エネルギー摂取量を把握する
食べた物を記録することは、中性脂肪に限らず、コレステロール値や血糖値を下げる場合にもお勧めです。というのも中性脂肪高値が関わる動脈硬化や糖尿病の治療ガイドラインに規定されている食事療法も、総エネルギー摂取量を規定することから始まるからです(4,5)。
いろんな日の食べた物を記録してご自身の総エネルギー摂取量を把握してみてください。
仕事で帰宅が遅くなった日、飲み会があった日、二日酔いの日、休日お出かけされる日など、その時々で食べる物や量が変わるはずです。ということはエネルギー摂取量も変わるはずですよね。
適正な総エネルギー摂取量に
寄せて、中性脂肪を下げる
総エネルギー摂取量が多い場合には、摂取量を少しだけ“適正値”に近づけることで中性脂肪の低下が期待できます。“適正値”は以下の計算で求める事ができます(4)。
適正値 (kcal) =身長 (m) × 身長 (m) × 22 (kg/m2)× 25~30 (kcal)
これはBMIが22の時の摂取エネルギー量を理想とする計算式です。身長1.7mの場合、適正値は1,589kcal〜1,907kcalとなります。実際は体格、年齢、活動度(ご職業や歩く速さ)によって、体に必要なエネルギー量は異なります。だから“適正値”にも個人差があります。
総エネルギー摂取量が“適正値”よりも高くて、中性脂肪も高い場合には、摂取エネルギー量を少し減らしてみてはいかがでしょうか。