受診にかかる時間と費用

受診にかかる時間と費用

この記事をシェア

『血液検査で中性脂肪がまた高かった。一度医師に相談しようかな。でも時間もかかりそうだしお金もいくらかかるか分からないから、やっぱり来月にしよう。』

ちょっと待ってください。受診にかかる時間や費用の一例をご紹介します。
時間や費用が余計にかかるのを防ぐコツもご紹介しますので、これを読んで今月中に行ける日を探してみてください。

準備するもの
健康保険証、診察券、健診結果

健康保険証や診察券と一緒に、健康診断の結果も持っていってください。
医師も『中性脂肪が高かったんです。』と聞かされただけでは、あなたの体の状態を把握するのはとても難しいものです。
そこに、健診結果があると医師との会話もよりスムーズに進みます。
健診結果は個人情報なので、見せるのが嫌な場合はその診療所で再度血液検査を受けるとよいでしょう。

待ち時間は30分を目安に
費用は1,000円を目安に

中小病院では、診察室に呼ばれるまでの時間が30分以内であったと答えた患者さんは半数でした(1)
他に待っている患者さんが多い時間帯や救急の患者さんが来院された場合、1人の診察にかける時間が長い診療科では30分よりも長くかかると考えられます。

高脂血症にかかる1日平均の医療費は3,341円でした(2)。自己負担割合が3割なら支払う費用は約1,000円です。
これはあくまで平均の金額で、血液検査で脂質値を測定する場合は3割負担で1,500円(※1)程度かかりますし、検査しない場合は1,000円よりも少ない金額になります。
せっかく時間とお金をかけて受診されているのですから、中性脂肪についてもしっかり相談して、生活習慣を見直すことをお勧めします。
※1:再診料+外来管理加算+血液一般+生化学Ⅰ10項目以上を測定した場合の費用

「病院の種類別にみた外来患者の診察等までの待ち時間」「1日当たり医療費(円)」(出典:厚生労働省「令和2(2020)年受療行動調査(概数)の概況」結果の概要より作図)

待ち時間を短くする工夫

診察室に呼ばれるまでの時間を少しでも短縮するために医療機関も様々な工夫を行っています。

~予約制を導入する~
時間帯で予約する形式の予約システムがよく使われているようです。例えば10時で予約すると10時から10時30分の間のどこかで診察室に呼ばれる形式です。
10時きっかりに呼ばれるというものではありませんが、医療機関に着く時刻が10時を少し過ぎても大丈夫というメリットもあります。

~自動再来機を導入する~
自動再来機とは、2回目以降の受診時に診察券などを使って受付する機械のことです。受付スタッフが別の患者さんに対応されている間でも、診察券を使ってスムーズに受付ができます。病院だけでなく、一部のクリニックなどでも採用され始めています。

~マイナンバーカードを健康保険証の代わりに使う~
受付で診察券と一緒に健康保険証を出すことが多いと思います。この時、受付スタッフはあなたの健康保険証に変更がないか毎月確認しています。この確認作業を省略することができます(3)
受付などに置いてある専用の機械にマイナンバーカードをかざして顔認証や本人確認をすると、最新の保険資格をカルテに反映することができます。この機械によって健康保険証を受付に提出する必要が無くなり、受付スタッフの業務も短縮されます。

~問診を医師以外のスタッフが一部代行する~
診察の中で医師があなたの症状や経過などについて聞き出すことを問診と言います。この問診は症状を見極める上でとても大事で、診察のうちのかなりの時間を占めています。
その問診を少しでも効率化するために、問診を医師以外のスタッフが行うことがあります。
医師以外に話しても伝わらないと思われるかもしれませんが、大丈夫です。しっかりカルテに記載されますので、それを見る医師にもしっかり伝わります。
上記以外にも問診票をwebにする、血液検査結果を患者さんのスマホに転送する、会計を機械化するなど様々なサービスがあり、病院での待ち時間を少しでも短くする工夫が行われています。
それでも待ち時間が長いとお考えの方、あなたが待っている間に医師やスタッフがどんな動きをしているか気になる方は↓の記事もご覧ください。

●関連記事

診察券を出した後に医院の中で起こっていること

医療費を余計にかけないための工夫

ほんのちょっとの差で受診にかかる費用が変わることがあります。その1例をご紹介します。

~紹介状なしで大病院を受診した際にかかる特別の料金~
行きやすいから、何となく安心だからという理由だけで中性脂肪の相談で大きな病院を受診すると受診費用のほかに別料金がかかります。
具体的には、特定機能病院(4)、特定病院と地域医療支援病院(5)が大きな病院に該当します。これらの病院はかかりつけ医からの「紹介状」を持って受診することを前提としています。紹介状を持たずに受診すると診察料のほかに初診時に5,000円以上、再診時に2,500円以上多くかかります。
中性脂肪高値に関するご相談は、まずは既に定期的に通われている病院やお近くの診療所・クリニックの先生になさることをお勧めします。