医師に相談しておくと
良いかもしれない数値
血液検査の数値がいくつを超えたら“やばい”か、を知りたい人は多いようです。
例えば中性脂肪の数値が500㎎/dLはかなり“やばい”です。一度でいいから医師に見せておくことをお勧めします。
ちょっと待って!
“やばい”ほど高くなくても、医師に見せておいた方がよい場合もあるんです。
心筋梗塞や狭心症を発症した労働者は、
起こしていない労働者よりもちょっとずつ検査数値が高かった
中性脂肪以外にも異常値を示す検査値、ありませんか?
例えば血圧がちょっとだけ高い、血糖値がちょっとだけ高い、ありませんか?
心筋梗塞や狭心症を発症した労働者の健診結果を10年前まで遡ったところ、体重・BMI、血圧、空腹時血糖、脂質が、発症していない方に比べてちょっとずつ高かったそうです(1)。
参考に、基準値は以下の通りです。
血圧が140㎜Hg以上または90mmHg以上
血糖値(空腹)126㎎/dL以上
中性脂肪150㎎/dL以上
総コレステロール220㎎/dL以上
尿酸値7.5mg/dL
今年の健康診断でちょっとだけ高い検査値が複数あった方も、一度でいいから医師に見せておくことをお勧めします。
中性脂肪については、このサイトに数値を下げるための工夫がたくさん載っています。
ALTが30を超えていた時
肝臓の専門家集団、日本肝臓学会が今年の総会で、声明を発表しました(2)。
肝機能検査値の1つ、ALT(GPT)が30U/Lを超えていた場合は一度医師に見せてほしい、というものです。他に検査値に異常がなく、ALTが30を越えているだけの状態でも、病気が隠れている場合があるそうです。
声明の中ではウイルス性肝炎、脂肪肝のほかに、飲んでいる薬やサプリメントによる肝障害の疑いも考えられると示されています。
重い病気が隠れていないことを確認して安心するためにも、一度でいいから医師に見せておくことをお勧めします。