食後の中性脂肪の上昇を
抑える飲料は食事と共に
中性脂肪を下げる食習慣を補助するものとして、特定保健用食品(トクホ)を「食事と一緒に」取り入れると効果が期待できるようです。
食事からの脂肪吸収を抑える
難消化性デキストリンとは
トクホの多くに採用されている難消化性デキストリンは食物繊維の一種で食後中性脂肪の上昇を穏やかにする作用があり、食事と一緒に摂取すると、小腸での脂肪分や糖分の吸収を遅らせたり抑制したりする効果が期待できるようです(1)。
ただし、摂り過ぎあるいは体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。一日摂取目安量は食物繊維として5gと勧められています(2)。
さらなる効果を得たい方は、普段の食事でも食物繊維を意識して摂ってはいかがでしょう。食物繊維の1日の摂取目標量は18歳~64歳の男性で21g以上とされています(3)。わかめや海苔、豆類に多く含まれているようです(4)。
コーヒーや緑茶などに含まれる
ポリフェノールとは
ポリフェノールは植物が光合成によって生成する抗酸化物質。植物の苦味や色素の成分の総称です。その種類は何千にものぼり、緑茶のカテキンもその一種です。
ネズミでの研究にはなりますが、緑茶の抽出物(カテキンやカフェインを含む)が食べた脂肪の吸収を抑え、肝臓中や血液中の中性脂肪量を減らした、という報告があります(5)。
特定保健用食品として登録されているカテキン含有飲料のほとんどが食事と一緒に飲むことを推奨しています(6)。
ちなみにカフェインにも似た効果が期待できるようです(5)。
脂肪の吸収を抑える飲み物は
食事と一緒に
効果をできるだけ得たい場合は食事と一緒に飲むのが良いようです。
ただ食生活は、主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを心がけることが大事です。
補助的なものはあくまで補助的に利用することをお勧めします。