中性脂肪を下げるコツは
食物繊維
食物繊維は炭水化物の一種
食物繊維は、根菜類や豆類、きのこ類だけでなく、玄米や麦などの穀類、コンニャクやジャガイモなどのイモ類にも多く含まれています。白米のご飯にもわずかに含まれています(180g当たり約0.5g)。
食物繊維は摂ったほうが良い
食物繊維には2種類あると言われています。主にコレステロールや中性脂肪の吸収を穏やかにする水溶性食物繊維と主に腸の働きを促進する不溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維に期待できる効果には、
〇 食後中性脂肪の上昇を穏やかにする
〇 内臓脂肪の蓄積を低減する
〇 総コレステロール値を低下させる
などが挙げられます(1)。
食物繊維を摂るのは難しい
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、1日の食物繊維の摂取目標は、男性18~64歳なら1日に21g以上、65歳以上なら20g以上。女性18~64歳なら1日に18g以上、65歳以上なら17g以上と設定されています(2)。
1日の食物繊維の平均摂取量は40歳代で17.1g、50歳代で18.0g、60歳代で20.2gだそうです(3)。若い人ほど不足しがちな栄養素と言えます。
食物繊維を多く含む食品を意識する
中性脂肪を下げるためにも、健康の維持・増進のためにも、食物繊維を積極的に摂ることをお勧めします。
食物繊維を多く含むきのこ、海藻、大豆などは、生活習慣病の栄養指導でも積極的に摂るよう言われています。
白米を雑穀米やオートミールに変える、小麦を全粒粉に変えるのも食物繊維を摂ることに繋がります。
これらの食品を無理のない範囲で日常の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。