中性脂肪が下がる
水、お茶の飲み方
トクホ飲料に含まれる水溶性食物繊維や緑茶に含まれるポリフェノールなど、中性脂肪の数値を下げる効果が期待される“成分”がよく注目されています。
実は“飲み方”でも中性脂肪を下げる方法があります。
食べる前に飲む
食事の前に水を飲むと中性脂肪が下がったという研究報告があります(1)。この研究では2型糖尿病の患者さんを対象に8週間にわたり、朝食の30分前に250mL、昼食の30分前に500mL、夕食の30分前に250mLと1日1リットルの水を飲み続けたグループと、飲まないグループで空腹時の測定値を比較しました。結果、水を飲んだグループの中性脂肪の数値や体重が下がりました。
外食の際は、注文してから配膳されるまでの間に出される水を飲むのも効果的かもしれません。
フレーバーウォーターは
糖類に気をつけて
水やお茶だけだと続かないし、味がほしい。そんな方はフレーバーのついた水や炭酸水でも構いません。ただ、中には糖類が含まれるものがあります。透明な水だと思って油断せずに、買う前にラベルの栄養成分表示を確認してみてください。
健康のために
こまめに水を飲む習慣を
人は1日に2.5リットルの水が必要と言われています(2)。これは1日に尿や便として1.6リットルが、呼吸や汗として0.9リットルが排出されるためです。デスクワークでもリモートワークでもこれくらいの水分は排出されるようです。
だからといって、1日2.5リットルの水を飲まないといけないわけではありません。まず1日3食の食事に約1リットルの水分が含まれています。また体内でも脂肪をエネルギーに変える時などに水が出てきます。その総量は1日に約0.3リットルです。したがって残りの1.2リットルを水分として飲めば足りそうです。
前述の研究のとおり食事の前に水を飲む習慣をつけるのがオススメです。朝食を食べない方も朝は水を飲むようにしてください。そして寝る前にコップ1杯の水を飲めば1.2リットルに届くと思われます。尚、夏の時期など汗をたくさんかく時期はこれ以上の水分が必要になります。
中高年で発症する脳梗塞や心筋梗塞などは水分摂取量の不足が大きなリスク要因のひとつと言われています。のどの渇きを感じる前に水分を摂ることが大事です。中性脂肪のために、健康のために、意識して水を飲む習慣を。